ペット徒然

ペットについてのあれこれを、気の赴くままに綴ってみようと思います。

我が家に犬がやってきた!

 遂に、我が家に犬がやって来た!
 まあ、何と小さいことだろう! 娘に抱っこされて、車から降りてくる。小学校中学年の娘もまだまだ小さいが、その娘の手にさえ不釣り合いに見えるほど、その犬は小さい。真っ白で、垂れた耳だけちょっと茶色で、目と鼻は真っ黒! ふにゃふにゃと柔らかそうで、オーブントースターでちょっとだけ炙った豆大福のようだ。
 四月一日生まれだというその白い子犬、つまり、生まれて二か月ちょっとで我が家へ貰われてきたのだ。
 可愛い子犬が入ったとペットショップから連絡が来て、本日、夫と娘は喜び勇んで出かけていった。特に小学生の娘は目をきらきらと輝かせていた。
 動物好きの娘は、もうずっと犬を飼いたくて飼いたくて仕方が無かったのだ。借家住まいをしていた時も、
『ねえ、飼っていいでしょ』
近所で生まれた子犬を抱えてきて、
『返して来なさい!』
 叱りつけたこともあったぐらいだ。
 特に家を新築し、
『犬、飼っていいよ』
 と言われてからは、犬の飼える日が来るのをじりじりしながら待ち続けていた。
 夫と出て行って二時間後、帰ってきた娘の腕には、白い小さな子犬が抱かれていた。ペットショップの店主曰く、「いい犬ですよ」とのこと。

 ――この辺りの事情は、夫と娘、二人から聞いた話の再現になるが……。

「鼻も唇もちゃんと黒くて、綺麗でしょ。それに親犬が賢い犬でしてね。だからこいつも賢くなりますよぉ! もう本当にいい犬だから人気があって、兄弟五匹のうち、二匹にはもうさっそく飼い主がついてね、買われていったんです。」
 娘がケースを覗き込むと、確かに子犬が三匹、ぺたぺたとくっついて、仲良く団子になって蹲っている。
「白いの二匹が雄で、黒白の斑の一匹が雌です。」
「雌はあかんなあ、うっかりしてたら、子犬産むやろ。そしたら大変や。」
「でもこの子、隣のリンちゃんにそっくりちゃう? 妹みたいで可愛くない?」
「本当の妹ならともかく、ただの似ている犬飼ってもしゃあないやろ。第一、他のと似てるやつじゃ面白ない」
「そっか」
 なら、この白い子たちのどっちかやね、と娘は熱心に二匹を見比べ始める。
「うーん……。」
 しかし、夫は首を捻った。

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